野村親子の狂言が観賞できるということで行ってきた。
萬斎さんはTVでもご活躍。
お父上の万作さんは初めて。
狂言は今までに何度か観賞したことがある。
初体験は高校の時。
高校に狂言師の方がいらしてくださった。
その時の演目は「附子(ぶす)」。
高校生でもわかりやすい話に、伝統芸能の垣根はうんと低くなった。
今回の演目は万作さんが「萩大名」、萬斎さんが「小傘」
なんと丁寧な笑い話だろう。
ずっこけたり、トボケたり、笑う場面は新喜劇と一緒でも、その所作の一つ一つに練られた美しさがある。
萬斎さんの狂言も勢いがあって面白かったけど、万作さんの豊かな表情とこまやかな所作にすっかり魅了されてしまった。
さすが人間国宝。
詳しい方が、流派によって同じ演目でも演じ方が違うのだと教えて下さった。
爽やかな秋風とともに、爽やかな笑いでしめくくった秋の一日。